縁起物
ミキノクチ
ミキノクチはお正月の縁起物で、神棚に供えるお神酒のトックリ(徳利)の口に飾ることから、この名前があります。
素朴な竹、ひのき、紙と異なり、形も様々なものがあります。その由来は定かではありませんが、御幣(神前に供える白い紙の装飾)の変形したものといわれ、 神様を迎え入れるためのアンテナともいわれております。神酒口は300年の歴史を持つといわれておりますが、人間の生活の原点「火」と「水」を模ってお り、神酒口の上でメラメラと燃えさかる炎には、汚れを焼き尽くすようにという人々の祈りが込められております。
縁起物
神酒口
オモト(万年青)をデザインした神酒口。竹製。万年青は赤い実をつける観葉植物で、内側に新しい葉が成長するにつれて、外側の古い葉が落ちることから、新旧の交代が永続するめでたいものとして、正月や婚礼の祝い花にも用いられます。竹製神酒口は、玉・鬢・輪などいろいろな形で全国制作されています。
縁起物
奥武蔵への広がり
ミキノクチには、竹だけでなく、紙や自然木を使ったものもあり、デザインも多様です。これらは奥武蔵だけでなく、青森県、長野県、奈良県などでも主に製作されていました。関東では、八王子、府中、調布、福生などに同様のミキノクチが見られます。推測ですが、甲州街道沿いの府中や調布から福生、青梅、飯能、日高へと北上するルートで広まった可能性も考えられます。
神酒口の飾り方
こちらは、一般の家庭に神酒口(ミキノクチ)飾る方法です。
神酒口の準備
神酒口を清めるために塩で清浄な状態にします。
神酒口の配置
神酒口は一対(2本)で使用されることが一般的です。xdgに差します
神酒の注入
神酒口にはお酒を少し入れます。
引用: 文化庁 ミキノクチ制作習俗
縁起物
門松(かどまつ)
正月には、縁起を担ぐために門松を飾ります。新年の訪れと共に家庭や店舗の入口に立てられます。大型の門松は、その存在感で新年の華やかさを一層引き立てます。新井竹芸オリジナル門松です。
神社 用語
神酒口とは? 御酒口とは?
竹製の神酒口(ミキノクチや、みきのくち)、お神酒の口(おみきのくち)とさまざまな、呼び名がありますが、新年や他の儀式の際に特に酒器を飾るために使用される伝統的な日本の工芸品です。
年の瀬(年末)に庶民は、各地の市場で購入してお正月を迎えるために必要でした。
これは開運招福の象徴であり、繁栄を招き、邪悪な精神を追い払うと信じられています
ミキノクチの発祥は、諸説あり明らかになっていませんが、複数の書物~推測すると江戸時代末期からあったと考えられます。
御酒口は、神棚祭祀で使用する飾り一部と言われており、地方・家庭において解釈が違うことが知られています。
神酒口はお正月飾りとして扱われ、旧正月まで飾ることが一般的ですが、地域・家庭により三が日だけで済ませる場合もあります。
地方によっては、年中飾り正月前に、新しいものと交換している事例も記録に残っています。 郷土資料館より
屋敷の門には門松を飾り、神棚には御神酒徳利や瓶子に神酒口をさして飾ることは、新年を祝う行事として広く認識されていますが、元来は「歳神様」を自宅にお迎えする行事でした